〈スポンジは研磨剤なしを絶対条件に〉
キッチン用などの裏面に不織布(硬い面)がついたものは避けましょう。
微細な研磨剤が入っていることが多く、知らず知らずのうちに壁のツヤを消し、
塗装そのものを薄く削ってしまいます。
選ぶなら、厚みのある柔らかなウレタンスポンジが最適です。
たっぷりの水を含ませることで、外壁の細かな凹凸に優しくフィットし、
汚れを包み込むように吸着してくれます。
〈ブラシは馬毛や洗車用の柔らかさを目安に〉
デッキブラシのような硬いナイロン製は、外壁表面のコーティング(塗膜)を細かく傷つけてしまう恐れがあります。
選ぶなら、コシがありつつも毛先が柔らかい馬毛や、傷をつけないための洗車用ブラシが理想的。
この柔らかさなら、外壁の細かな凹凸に入り込んだ汚れを優しくかき出し、
建物の防水性能を守りながら美しさを引き出すことができます。
ゴシゴシ洗えば奇麗になると思われがちですが、実は外壁にとって一番の天敵は摩擦です。
強い力で擦りすぎると、雨や紫外線から家を守っている大切な塗膜を傷つけ、そこから水が浸入する原因に。
お掃除の基本は、道具の柔らかさ活かして、汚れを浮かせて流すこと。
優しく触れるお手入れを心掛けるだけで、住まいの美しさと防水機能は驚くほど長く保たれます。
自分の家だから自分できれいにしたい、と言う想いはとても素敵です。
けれど、慣れない高圧洗浄機で壁を傷つけてしまったり、高所でヒヤリとする思いをしたりしては、
せっかくのお手入れも悲しい思い出になってしまいます。
日常の軽い汚れはご自身で、蓄積した菌や高い場所はプロの手で。
役割を分けることで、お住まいはより健やかに、そして長くあなたと家族を守り続けてくれます。
【プロに任せるべき範囲:見えない場所と「根」の深い汚れ】
2階以上の高所作業や脚立が必要な場所は、安全を最優先にしてプロの手を借りてください。
また、北側の壁にこびりついた緑色のコケや、水洗いしても落ちない黒い筋は、表面だけでなく
素材の奥に菌の核が入り込んでいるサイン。
これらを無理にブラシで擦ると外壁を傷めてしまうため、バイオ洗浄などの専門技術で「根」から
分解するのが結果的に住まいを長持ちさせる秘訣です。